福祉系の仕事は思いやりと専門知識が求められる

福祉系の仕事は女性の仕事と捉えがちだ。
しかし、介護福祉士などは、男性の比率が年々増加の傾向にある。
なぜなら、福祉系の仕事は性別に関係なく就くことができ、業界でも性別を問わずに人材採用をするようになってきたからだ。

特に介護の仕事は、入浴や排せつ介助などの場面では、羞恥心やプライバシーに配慮する必要があるので、男性には男性介護士が、女性には女性介護士が介助にあたるほうが望ましいといわれるようになってきた。
また、生活援助では女性介護士のほうが好まれるものの、利用者の移乗などは力のある男性のほうが頼りになるので、福祉の仕事に興味や関心があれば、今や性別に関係なく就くことができる仕事なのだ。

ちなみに、介護の仕事で求められる資格は、初心者向きの介護職員初任者研修であれば、誰でも挑戦可能だ。
通学コースだけでなく、通信教育という方法でも取得が可能なので、求職活動前に取得しておくと有利に仕事探しが行えるだろう。
ただし、福祉系の仕事は人を想う温かな気持ちが必要なので、利用者の気持ちに寄り添い、支え、守ることができる人材でなければ務まらない。
福祉系の仕事は、「困っている人の力になりたい」という使命感と優しさが必要なのだ。
それだけに、専門知識と同様に、人間的魅力が求められるのだ。

介護を必要としている人々のさまざまな生活上のニーズを把握し、そのニーズに合った支援をするのが福祉の仕事だ。
ニーズの把握のためにはコミュニケーションの能力が問われるし、高齢者や障害者の中には、意思表示がはっきりしない人もいるので、他社に対する理解と心配りが欠かせない仕事と言えるだろう。